茶、美、くらし

お茶と食事 余珀 店主。お茶、日本の美、理想のくらしを探求中

余珀日記②

アンパンマンと設計士さんが来てくれた次の日、もう一度ホームセンターに足りない資材を買いに行った。アンパンマンの次回のヘルプは1週間後。しばらくは夫と二人で作業を進めることになる。


買い足したマスキングテープと養生テープを使って、塗装箇所を養生する。塗装の前にシーラーという下地を塗ることも初めて知った。古い塗装を落とすべき棚板は残り5枚。天気の良い平日を狙ってまた電動サンダーと格闘。棚板は2日に分けて仕上げた。別の塗料を使う天井と壁と床には紙やすりを当てる。発注した塗料も続々と届き始めた。


きっかり1週間後にアンパンマンが一人でやってきた。シーラーは塗り終わっているが、本番の塗料はまだ開けていない。まず午前はアンパンマンの指導のもと、漆喰に挑戦。コテを使うのは想像以上に難しい。まだDIYを始めたばかりで大した作業はしていないけれど、それでも何かを作るということは大変だ。大工さんや職人さんは本当にすごい。心から尊敬する。


午後は溝ノ口のポーターズペイントで打ち合わせ。色のサンプルをいくつかお借りした。現地で見て色を確定する予定。その後、アンパンマンが以前に見つけたという素敵なコーヒー屋さんへ。ついつい壁の塗装に注目してしまう。質感がよく似ていたので、これはポーターズペイントかとお店の方に聞いたら正解だった。ほっと一息。疲れた体に沁みわたる美味しさ。


登戸に戻って作業再開。残りの漆喰を仕上げる。この後は乾かして二度塗りする予定だ。アンパンマンが別の塗料も開封し、新たな作業に入ってくれた。今日だけでだいぶ進んだ。ありがたい。アンパンマンは、きっちり作業して、きっちりこれからの流れを確認して、きっちり夕方に帰っていった。


毎日体を動かし地道に何かを作っている。筋肉痛が常態化しているけれど、コツコツ少しずつお店ができ上がるのは嬉しい。ゆったりと流れる多摩川。心が吸われそうになる広い空。登戸という街で暮らすのがどんどん楽しくなっている。


そういえば前回、設計士さんが言っていた。「養生が8割だ」と。その時は、そうなんだ、としか思っていなかった。この言葉の重さを後で思い知ることになる。


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