茶、美、くらし

お茶と食事 余珀 店主。お茶、日本の美、理想のくらしを探求中

初釜

三溪園で初釜。4年前、ここでお点前デビューしたことを思い出す。巡り巡ってまたここから。種をまく子年。


今年は煎茶席の裏方を担当。部屋に光が差し込む。お運びなのに笑いすぎ。久しぶりの皆さまと会えて話せて嬉しい時間。心地よい疲労感と清々しさ。自分のエネルギーを出し切って、三溪園という場と皆さまの明るい気を取り込んで、体全部めいっぱい循環した気分。


お香の席で好きな言葉を書けと言われ、ぱっと浮かんだのは「水」。10歳の時に作った文集のタイトル。水のような人間になりたいと、そう名付けた。


その表紙に描いた幼い絵を思い出した。蛇行する川。そばに生える草、花。そういえば岸になぜかねずみを描いた。子年。多摩川。今を予言したかのよう。まいた種は巡り巡る。流れる。清らかに。淀まずに。流れ続ける。


2020年1月13日


f:id:ashogaki:20200120083902j:plain


f:id:ashogaki:20200120084007j:plain


f:id:ashogaki:20200120084024j:plain