茶、美、くらし

お茶と食事 余珀 店主。お茶、日本の美、理想のくらしを探求中

司馬遼太郎「北斗の人」

現代剣道の基礎を形作ったと言われる北辰一刀流。その開祖、千葉周作の青年期を描いた作品である。



奥州の馬医者の次男に生まれた周作が、剣の才能を開花させ、新流派を興すまで。周作は北斗七星に誓う。「天下の剣壇の総帥にならん」。若き天才が次々と道場を破り、名だたる兵法者を倒していく。試合の緊張感。剣の理、哲学。兵法は剣のみにあらず。張り巡らせる策略。鮮やかな「舌刀」。奥州訛りで、口数少ない周作の人物像に親近感。



私が剣道を始めたのは、司馬遼太郎の「燃えよ剣」を読んだからだ。こういう作品を読むのはやっぱり楽しい。爽快な読後感。



来週、弟と一緒に出かける約束をしている。半月ほど前にその約束が決まってから、ふとこの本の表紙が目に留まった。来週のその日が来る前に読み終えたかった。自分的課題図書、読了。


http://ashogaki.hatenablog.com/entry/2019/09/16/184642



f:id:ashogaki:20190914000439j:plain