幸田文「おとうと」
母のお勧め、その2。
泣けて泣けて、読み終えたという。
一気読み。
母の選ぶ本は優しい。
「よくはわからない。けれど、陽にあたっているあちらに平常の世界があって、自分は丘の上にひとりすかすかと風に吹かれているという景色はよくわかる。」
「すかすか」という表現がここでも印象的だった。
幸田文、1904年生まれ。
石井桃子、1907年生まれ。
どんな風が吹いていたのか。
これから吹く風は和やかなのか。
http://ashogaki.hatenablog.com/entry/2019/04/01/233535