茶、美、くらし

お茶と食事 余珀 店主。お茶、日本の美、理想のくらしを探求中

余珀日記17

前回の更新が5月31日。それから5ヵ月も経ってしまった。もはや日記ではない。書こう書こうと思いつつ、記録できずにここまできてしまった。いったい今まで何をしていたのだろう。


夏に体調を崩したのもいけなかった。暑いなか外に出たのが原因か、貧血を起こしてお店を何日か休んでしまった。久々の体調不良で体力が戻るまで時間がかかった。


その反省を踏まえて、仕込みを始める前に、朝、筋トレをするようになった。たった4分だけだが、多少なりとも良い影響を体に与えている気がする。お店を続けるにはまずは体力から。筋トレは今のところ2ヵ月続いており、朝のルーティーンになりつつある。


お店を毎日営業することをアウトプットとするならば、ここ数ヵ月は「余珀研修」と称してインプットする機会も多かった。飲食店に限らずいろいろ出かけてたくさんの刺激をいただいた。


あるお店のある方の声が忘れられない。心地良い口調とトーン。話しかけるその声は優しく温かく、無条件に「許されている」と思えるような安心感があった。顔が隠れていても声だけでこんなに与えることができるのだ。


あのお店で感じた世界観。丁寧にきちんと仕込まれたことが分かるキリッとしたお料理。冷え切った我々にそっと差し出された梅干しと生姜の入ったお番茶。さまざまな場所で得た学びの数々。さて余珀にはどう生かせるのか。


そんなこんなでもう11月。午後になると店内に光が低く長く入る。シルエットになったお客様が影絵のようで美しい。今日もできることをできるだけ。


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