茶、美、くらし

お茶と食事 余珀 店主。お茶、日本の美、理想のくらしを探求中

私的遣欧日記⑩

コペンハーゲン5日目。カードが有効なうちに電車に乗る。目指すはルイジアナ美術館。「今一番行きたい美術館はルイジアナ美術館だ」。以前、知人がそう言っていたのを聞き、コペンハーゲンに来たならば必ず行こうと思っていたのだ。車窓から見える風景が変わる。いろんな色の三角屋根の家。広がる牧場。やがて海が見えてきた。電車はこのまま海沿いを北上する。最寄り駅に着き、美術館まで歩く。点在する家々には昨日のハロウィンの名残。市内よりさらにのんびりした空気が心地よい。



美術館の入り口に着いた。メインエントランスは思ったよりこじんまり。正面の建物は蔦に覆われ、向かって左には大きな彫刻がある。開館まで待っていると職員の方が話しかけてきた。開館は11時だという。どうやら1時間早く着いてしまったようだ。せっかくなので近くを散歩することにした。



右手に墓地を見ながら道を進むと小さな教会があった。中を覗いてみる。響くパイプオルガンと掃除機の音。不思議なハーモニー。掃除の最中だったらしい。それでも少し席に座ってみる。見上げると照明はシャンデリアではなく、北欧的な明かりが付いていた。



教会を出て散歩を続ける。右手にまわりそのまま進むと海があった。ずらりと並ぶ小さな船。吹き荒ぶ海風。かなり寒い。海岸沿いを歩いてみる。どうやらルイジアナ美術館のちょうど下にいるようだ。崖を見上げるとアート作品が見えた。海岸の先に桟橋を発見。海も風も荒れて怖いけれど上ってみる。夫は先端まで進んでいった。高所恐怖症のはずなのにこれは大丈夫なようだ。私は海に吸い込まれそうで怖かった。



美術館に戻ると開館の時間。「世界一美しい美術館」というものを楽しむ。展示室がガラス張りの通路でつながれ、外の緑とアート作品が通路から見える。自然とアートの調和。歩くたびに景色がめくるめく変わる。館内にはカフェもある。海やアートを見ながら食事を楽しめる。いい雰囲気だ。さっき海岸から見上げたのはここにある作品だろう。カフェや通路のいろんな場所から外に出て庭を歩ける。素晴らしかった。美術館の後は人と会う予定が入っていた。夫がインスタグラムで知り合った方。どんな人だろう。朝来た道を引き返し、駅に向かった。



http://ashogaki.hatenablog.com/entry/2019/10/23/113648


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